かめらいふ

旅と写真と動物愛好家のカメラ日記。最近野鳥撮影にはまってます。

楽園の舞い(森戸川源流 2021/06/15)

f:id:clanker208:20210616110818j:plain夏鳥で有名な三浦半島の探鳥地、森戸川源流に行ってきました。

《アクセス》

・JR横須賀線「逗子」駅からバスに乗り、長柄交差点or川久保で下車

《飲食・トイレ》

・逗葉新道沿いにセブンイレブン、ローソンあり。トイレはない。

駅を発って長柄交差点のバス停で降り、逗葉新道を歩いていく。右手の山林からはウグイスのさえずり、左の住宅地にはスズメやツバメの姿。上空にはトビが2羽舞っていて、早くも鳥に囲まれ気分上々。

林道の入り口は入り組んだ住宅街の奥にあり、標識もないのでたどり着くまで少し時間がかかってしまった。f:id:clanker208:20210618174814j:plainf:id:clanker208:20210618191440j:plain入り口付近には馬頭観音や祠があった。昔から人通りが多いんだろうか。f:id:clanker208:20210618174808j:plainゲートをくぐり、いざ出発!f:id:clanker208:20210618192730j:plain林道は曲がりくねった森戸川に沿って伸び、二子山の登り口まで続いている。最奥までは大体1時間ほどで、平坦な道なので歩きやすいし、開けた場所にはベンチもあるので運動不足にも優しい場所だった。f:id:clanker208:20210618192746j:plainただし狭い道が多いし川沿いはすぐ崖になっているので、特に人とすれ違う時には十分注意が必要。f:id:clanker208:20210618193256j:plain中は鬱蒼と木々が折り重なり薄暗いが、柔らかな木漏れ日のせいか怖さや陰気さは感じなかった。人通りも割とあるので、挨拶や情報交換をし合いながら朗らかな気分で散策できた。

サンコウチョウに魅入られる》

林道を入ってすぐの水場にバーダーさんが何名か待機していたので、サンコウチョウ情報を聞いてみた。どうやら今年も渡ってきているようだ。

八王子での経験からカメラマンが大勢いるかと思っていたら、朝早かったせいかあまり見かけない。巣がある場所も、地元のランナーさんが一人、通りすがりに双眼鏡で見ていたくらい。彼が林道の奥に去ったあと一人で様子を見ていると、ホイホイホイ、と鳴いて巣からサンコウチョウが飛び出した。f:id:clanker208:20210618180422j:plainすぐに姿を消してしまうかと思いきや、ひらりひらりと優雅に枝を飛び移りながら毛づくろいをしたりさえずったり。そこにいたのは自分だけだったし、大きな葉をつけた低木の下に立っていたので、あまり警戒させずに済んだのかもしれない。f:id:clanker208:20210618174821j:plain八王子城で見た時はロケーションのせいか近寄りがたい神秘性を感じたサンコウチョウも、今回は明るい光の中で見たせいか、可愛い熱帯の鳥という印象が強かった。f:id:clanker208:20210618183737j:plainもしくは、いろんな仕草や表情を見られたからかも。うん、可愛い。f:id:clanker208:20210618174920j:plainライム色の口の中がちらり。f:id:clanker208:20210618180545j:plainひらひらりと舞うような飛翔に眩惑されて、どこかに連れていかれそう。Paradise flycatcherとはよく言ったものだと思う。f:id:clanker208:20210618183527j:plainちなみにこの子、尾が短かったのでその時はメスだと思っていた。しかしあとで地元の人と話してオスだと知った。たしかに、背中の羽は茶色くないしアイリングは太い。その方によると、このオスは来た時から尾が短かったそうだ。

サンコウチョウらしい長い尾は見られなかったけど、不思議と残念な気持ちはない。そんなことは気にもならないくらいの感動があった。また見に来たいと思うけど、今度は巣と水場や採餌場をつなぐ通り道を把握して、できるだけ巣に近づかないことを目標にしたい。 

《林道での出会い色々》

林道にはオオルリは何羽かいて、鳴き声は聞こえてくるけど森が深いのでなかなか姿が見えない。f:id:clanker208:20210616111444j:plainたまたま林道近くに飛んできたオオルリくん。奥様と一緒に渓流を飛び回っておりました。

森の中にはウグイス類が多く、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイの声が聞こえた。f:id:clanker208:20210618192041j:plainめずらしく藪の外でさえずっていたウグイス。f:id:clanker208:20210618192051j:plainチヨチヨビー、と声だけは散々聞こえたセンダイムシクイも、かろうじて姿を捉えることに成功。可愛い顔してるので近くで見たいのに、近づいた写真はおしりばっかり。f:id:clanker208:20210618192144j:plainそしてすぐ目の前に飛んできたのは、期待を裏切らないわがアイドル・ヤマガラちゃん(幼鳥)。集団で行動していたので、親子かもしれない。

あとはホトトギスの鳴き声を聞いた。本当にトッキョキョカキョク!って聞こえるんだなぁ。木のてっぺんに小さな影は見えたが、近くで見ることはできなかった。

《その他の住人たち》

森戸川源流は熱帯のジャングルのごとしで、豊富な水分と植生にひかれて多くの生き物が集まっていた。f:id:clanker208:20210618190356j:plain宝石のようなヒメコウゾ。f:id:clanker208:20210618194316j:plain東京では開き切ったというかすでに朽ちかけつつあるアジサイも、まだこれからという感じ。f:id:clanker208:20210618190723j:plain小枝に生えたか細い菌糸類。マクロレンズがないのでちょいピンボケ。f:id:clanker208:20210618190348j:plain普段あまり虫に目を留めない自分も、思わず撮ってしまった綺麗な虫。後で調べたらハンミョウと判明(ギャグではなく)。f:id:clanker208:20210618195355j:plain花も実も、鳥も虫もいなくても緑だけで十分綺麗。

そのほか、林道にはタイワンリスも生息している。戻り際、入り口付近でガーガーという声が聞こえて、カルガモ?と思ったらリスだった。身軽に枝を駆けまわったり、畑のビワを食べたりしていた。鳥たちには手加減してやっておくれよ。

《都会派のイソヒヨ》

正午ごろには林道から引き上げ帰途についた。長柄交差点まで30分ほど歩いたが、日影がなく、日差しがきつい。f:id:clanker208:20210618185710j:plain長柄交差点まで戻ってきたら、虫を咥えた小鳥が電柱の上でさえずっていた。電柱の上、湘南、虫。前にもこんなことがあったなf:id:clanker208:20210618185824j:plainデジャヴュがして、ズームしてみたらやはりイソヒヨドリ、しかも♂!上の写真はこの後、街灯に飛んできたときのもの。虫(ムカデ?)を咥えながらさえずっていたけど、ずいぶん器用だな。近くのマンションの駐車場に飛び込んでいったので、そこに巣があるんだろうか。

というわけで、これにて今日の探鳥は終了。思いがけずサンコウチョウ♂をじっくり見られて、とてもいい思い出になった。

《見つけた鳥》

・初見:サンコウチョウ

オオルリ♂♀、センダイムシクイ、ウグイス、エナガヤマガラシジュウカラコゲラメジロイソヒヨドリ♂、スズメ、ツバメ / ヤブサメサンショウクイ、ガビチョウ(鳴き声のみ)